医療法人サカもみの木会 サカ緑井病院 - 広島市安佐南区・整形外科・骨折治療・腰椎ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症

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整形外科

脊髄

当院では、脊椎脊髄疾患の手術には全例に手術用顕微鏡を用い、明るく拡大された術野のもと、圧迫、障害された神経組織とその周囲を詳細に観察し、安全・確実な神経除圧を行っています。筋組織、骨・関節に対する不要な損傷を避けて、“せぼね”の安定性を損なわない神経除圧を目的としており、原則としてスクリューなどの金属を用いた脊椎固定術は行っていません。患者さん自身の“せぼねの動き”と“自然治癒力”をできる限り温存できるような手術を心掛けています。術後にはある程度の安静期間が必要ですが、なるべく早期に復職、またスポーツ活動に復帰していただくことが大きな願いです。
ただし、手術は神経を圧迫から解放することであり、“若い元気な神経”に入れ替えることはできません。また、圧迫・障害された神経そのものの回復力には限界もあり、誰にでも生じる“せぼねとその周囲”の加齢性変化(老化)からも、手術によって、手足のしびれ、痛み、運動障害などがすべて消え去るわけではありません。その点はご理解いただきますようお願い致します。

手術用顕微鏡
手術用顕微鏡

手術実績

過去(2015-2017)の手術実績は以下の通りです。

2017年 273例

  • 頚椎 44例
    頚椎症性脊髄症 31
    頚部神経根症 4
    その他 9
  • 胸椎 3例
    すべて黄色靭帯骨化症
  • 腰椎 226例
    脊柱管狭窄症 161
    椎間板ヘルニア 47
    その他 18

2016年 303例

  • 頚椎 58例
    頚椎症性脊髄症 40
    頚部神経根症 5
    その他 13
  • 胸椎 4例
    すべて黄色靭帯骨化症
  • 腰椎 241例
    脊柱管狭窄症 171
    椎間板ヘルニア 56
    その他 14

2015年 232例

  • 頚椎 46例
    頚椎症性脊髄症 36
    頚部神経根症 5
    その他 5
  • 胸椎 3例
    すべて黄色靭帯骨化症
  • 腰椎 183例
    脊柱管狭窄症 133
    椎間板ヘルニア 40
    その他 10

代表的術式

頚椎片開き式椎弓形成術

主に脊髄圧迫病変に対して用いる術式です。

頚椎(背側面)
  • 術前
  • 術後
実際の術前・後の画像(MRI)
  • 第4-5頸椎間(最狭窄部)
    術前
  • 脊柱管拡大後
    術後

腰椎脊柱管拡大術(後方)

すべり症であっても、固定をせず、関節を温存し、肥厚した黄色靭帯(図の黄色の部分)を摘出し、神経の除圧を行います。

腰椎水平断像
  • 術前
  • 術後
実際の術前・後の画像(MRI)
  • 術前
  • 術後
摘出した黄色靭帯(背側面)

主たる神経圧迫因子であり、関節(背骨のつなぎ目)を温存することでほとんどの症例で金属を用いた固定は不要です。

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